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代表 伊藤 勝啓 プロフィール

代表 伊藤 勝啓
  • 1979年、みよし市出身
  • 南山大学経済学部経済学科卒業後、岡﨑信用金庫に入庫。
  • 預金課、融資課、渉外課と幅広く経験を積む。
  • 渉外課時代には成績上位者に授与される理事長賞を2度受賞。
  • 退職後、ファイナンシャルプランナーとして名古屋で独立。

『所属する組織の商品のみをご提案する立場』から、『複数の会社の商品の中からお客様にとってメリットの高い商品をご提案する立場』となる。【伊藤さんに出会えて良かった】の一言が私にとっての宝。

老後にどれだけの資産が必要か?

老後はいつから?

一昔前までは「老後」といえば、公的年金の受給が始まる60歳からという感覚が一般的であったのではないでしょうか?しかし、現状では60歳からが老後という感覚を持っている方はあまり多くないかもしれません。

その理由はいくつか考えられますが、60歳定年制が崩れ、60歳を過ぎても元気に仕事をする方が増えたこと、またそのような環境が当たり前になってきたことなどが挙げられるのではないでしょうか。実際、みなさんの周りを見渡しても、むしろ60歳を過ぎてからの方がイキイキとされているという方が多かったりしないでしょうか?

老後の定義は明確にはないですが、以前のように60歳からは老後という感覚よりは、人それぞれ、自分自身が老後だと思った時が本当の意味での老後なのかもしれません。

老後は安心できるものであるのか?

60歳を過ぎてもイキイキと仕事をしたりする方が多くなってきていることは先ほどの通りですが、必ずしもそのような方ばかりではないことも事実です。年齢を重ねていけば色々な問題も積み上がっていくことも否定できません。特に、健康のことです。人間誰しも、健康を失ってしまっては心の底から人生を楽しむことはできないと思います。また、老後を迎えた時、健康ではあるが仕事をやめて収入源は公的年金だけという状態で生活していくのに、毎日毎日ギリギリの生活になってしまっては、それが原因で安らぎもなく気持ちが落ち込んでしまい、気持ちの面から健康にも影響が出るかもしれません。

では、そうならないためにはどうすれば良いのでしょうか?

それは、老後を迎えるまでの「積み重ね」に集約されてくると思います。例えば、先ほどの健康のことでいえば、生まれてから老後を迎えるまでの食生活であったり、適度に運動をしてきたかどうかであったり、職場環境で多大なストレスは抱えてこなかったかなど、そのような積み重ねが大いに影響を及ぼしてきます。また、お金に関しては、宝くじが当たるなどなければ、一瞬で資産を築くことは難しいですし、確率からしても相当難しいでしょう。ファイナンシャルプランナーの立場から言うと、時間を味方に付けて、コツコツと積み重ねて準備していくことが、一番確実な方法であり、一番の近道になるでしょう。

安心した老後を迎えるためには、ぜひ「積み重ね」を大切にして頂きたいです。

何を目指して「積み重ね」をすれば良いのか?

先ほど、「積み重ね」を大切にして頂きたいとお話をさせて頂きましたが、そもそも、何を目指して「積み重ね」をしていけば良いでしょうか?

何事も積み重ねが大切なことは、みなさんもこれまでの経験から実感されるのではないでしょうか?例えば、学生時代にテストがあったり受験があったりする時に、誰でも直前の勉強はより一層力が入るとはいえ、それまで学んできたことの積み重ねによるところがテストの結果に大いに影響を与えるのではないでしょうか?一夜漬けのような一時の努力は、その瞬間には奇跡的に実を結ぶことがありますが、それまで積み重ねてきた人と比べるとその後に残るものの差は非常に大きくなります。

これをお金に置き換えてみましょう。老後のお金のことが不安でどうしようと思ったとき、「これから老後までの時間を味方に付けて計画的にコツコツとお金を貯めていく人」と、「今が楽しければそれで良いし老後はどうにかなるだろうからその時考えれば良いと考える人」がいた場合、どちらが安心できる老後を迎える確率が高いでしょうか?いずれも、必ず老後が間違いないというわけでも老後が危ないというわけでもないでしょう。ただ、確率でいくと、計画的に準備をしていく人の方が、より安心できる老後を迎える確率が高くなるでしょう。なぜなら、「老後の○○のために」という目指すべきものがあり、そこに向かって準備をしていくので、将来、目指したものが現実のものとなるからです。事実、今老後を迎え、お金にも気持ちにもゆとりを持って生活をしている方に聞くと、昔から計画的に家計のやり繰りをしてきましたということを言われる方が多いです。確かに、このような中にも現役時代の収入が多くて人並み以上にお金を使ってきた人もいます。ただし、そのような方でも、入ってきたお金を全て使ってしまうのではなく、その裏では計画的にコツコツとお金を貯めているのです。収入が多くてもお金が全然残らない方もいます。そのような方は、今が良ければそれで良いという考えが脳を支配しており、計画性が全くないに等しいです。今老後を迎えている方は、こらから迎える方に比べて公的年金も多く、恵まれた環境にいるため、年金だけでも十分生活が成り立っていくことができているという方も少なくありません。ただし、これからは公的年金に100%頼りきるのは非常に危険になってきています。

ますます「老後の○○のために」という目的に向かって、自助努力での「積み重ね」をぜひ実践して頂きたいと思います。

老後のお金を準備する上での基本的な考え方とは?

先ほど、「積み重ね」が大切とお話をさせて頂きましたが、そもそもどのくらいのお金が必要になり、そのためにどのくらいの「積み重ね」をしていけば良いのかということみていきたいと思います。

まず、老後に向けて多くの方は自然に(というよりはほぼ強制的に)準備されているものがあります。それは公的年金です。会社員や公務員の方(第2号被保険者)であれば毎月の給料やボーナスから厚生年金保険料、共済年金保険料として天引きされ納めています。しかも、お勤め先が年金保険料の1/2を負担してくれていますので、非常にありがたく手厚い制度になっています。自営業の方(いわゆる第1号被保険者)は、納付書や口座振替によって国民年金保険料として納めています。現状ですと、専業主婦の方(いわゆる第3号被保険者)はご主人様が会社員や公務員(いわゆる第2号被保険者)であれば、年金保険料を納めていなくても国民年金保険料を納めているのと同じ扱いとなります。

立場によって制度の違いはあるにしても、老後の資金の基礎の部分になることには変わりありません。あとは、老後に必要になるお金から、公的年金として受給が見込める金額を差し引いた差額が主に自助努力によって必要となると考えられます。(老後に確実に見込める収入があるという場合には、また話が変わってきますが・・・)

老後のお金は一体いくら準備すれば良いのか?

年金の受給額はもちろん、老後の生活水準や趣味の有無など、個人個人で状況は異なってきますので、一概に絶対この金額があれば大丈夫ですという断言は難しいですが、ご自分にとっての必要準備額を把握して頂くために、現実の平均値を踏まえながら見ていきたいと思います。数値は総務省統計局の「世帯属性別の家計収支(2013年)」における、①高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)、②高齢単身無職世帯(60歳以上)についてそれぞれ見てみましょう。

まず、①高齢夫婦無職世帯ですが、収入の平均が214,863円、そこから税金や社会保険料を差し引いた後の実際に使うことができる金額(可処分所得)が185,006円、衣食住や娯楽などの消費支出の平均が242,598円となっています。242,598円から185,006円を引いた57,592円が1ヶ月あたりの不足金額ということになります。この状態がいつまで続くかで計算も変わってきますが、仮に20年続くとすると、57,592円×12ヶ月×20年=13,822,080円となります。単純計算ではありますが、このような考え方が基本となります。この場合には1,400万円程度はご自分たちで準備しておく必要があるということになります。実際には20年より長いかどうかわかりませんし、これよりもご夫婦どちらか一方でも長生きをすればその期間の収支によっても変わってきます。また、特に年金額は減少傾向にありますし、受給開始年齢も65歳よりももっと遅くなるかもしれません。より万全を期すには、年金定期便を参照したり、支出に関しても一つ一つ精査していくことで、平均的な数値ではなく、ご自分たちにとっての本当の意味で必要となる金額が見えてくるのではないでしょうか。

次に、②高齢単身無職世帯ですが、収入の平均が123,308円、そこから税金や社会保険料を差し引いた後の実際に使うことができる金額(可処分所得)が111,175円、衣食住や娯楽などの消費支出の平均が144,820円となっています。111,175円から144,820円を引いた33,645円が1ヶ月あたりの不足金額ということになります。この状態がいつまで続くかで計算も変わってきますが、仮に20年続くとすると、33,645円×12ヶ月×20年=8,074,800円となります。先ほどと同じように考えれば800万円程度はご自分で準備しておく必要があるということになります。実際には先ほどと同じく20年より長いかどうかはわかりませんので、年金定期便や支出の精査によって、より現実的なご自分にとって必要になる資金が見えてくるのではないでしょうか。

老後のお金を準備する良い方法は?

老後が何年後に来るのか、どのようにお金を準備していけば良いのかは、今ご自分が何歳で、今後いつまで仕事をして、どのような生活をしていくのかなど、まさに「ライフプランニング」かによって大きく変わります。実際に、ここまでしっかりとプランニングをして老後に向けて準備をしている方は少ないのではないでしょうか?

「何となく年金保険という商品をやっています」とか「増えたらいいなと思って投資信託をやっています」など、漠然とした老後の準備をしている方が多いように感じます。しかし、これでは明確な目的がないので、結局不安が払拭されないままになってしまうのではないでしょうか?年金保険や投資信託という手段が悪いのではありません。根拠が曖昧なのです。「○○のために○○という手段を活用して毎月○万円を計画的に積み立てて○○○○万円を作る」というような明確な根拠があれば、不安は払拭されるのではないでしょうか?恐らく、このように計画的な方法を採れない大きな原因は、「結局いくら準備すれば良いのか」に尽きるのではないでしょうか?

不安を払拭して老後を迎えるために、まずはご自分、ご夫婦で準備しなければならない金額を把握することから始めると良いです。そのためには、今から将来に向けての「ライフプランニング」を実施することで、道がパッと拓けてくるのではないでしょうか。ファイナンシャルプランナーにご相談ください。

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